2006年1月号

ウエルビーコラム 2006年1月号

介護事業者受難の年は真実か!?
「不易流行」が事業の本質

明けましておめでとうございます。いよいよ 介護保険制度そして医療保険制度の大改革の年が幕を開けました。

イギリスの作家 ジョージ・バーナード・ショー は 以下のような言葉を残しています。

「人間は 自分の状態を いつも状況のせいにする。私は そんなことは信じない。この世で成功する人とは 立ち上がって 自分が望むような状況を探し回り もし見つからなければ それを作り出す人だ」

また アメリカの実業家 ヘンリー・J・カイザーは 次のように述べています 。

「問題とは チャンスが仕事着を着ているにすぎない」

つまり今年は 介護サービス事業に携わる者にとって 2000年の介護保険制度発足以来 最大のビジネスチャンスだということです。

マイナスの要素にばかり目を向けている経営者は マーケットから退場を余儀なくされることでしょう。しかし 前途に広がる肥沃な可能性にチャレンジし続ける経営者の未来は 限りなく明るいものです。

時代の流れは ドッグイヤー(7倍)からマウスイヤー(18倍)と呼ばれるまでに 加速度的に速さを増しています。このようなスピード感を肌で感じ 対応する能力は不可欠です。またさらに大切なことは 変わらないもの=本質的な真理を感得する力です。

「不易流行」とは 松尾芭蕉が俳諧の本質を言い表した言葉です。ビジネスや人生の本質をも見事に表現しています。

現在わが国は 小泉流の「小さな政府」「市場原理」「競争社会」等々「米国流グローバリズム」に傾きすぎています。確かにこれらは時代の「流行」ではありますが「流行」は「不易」が時代に合わせて その姿を変えたものにほかなりません。

本当の意味での「公平性」や「思いやり」そして「ノーマライゼーション」「ユニバーサリズム」が見直される時代が 遠からず訪れることでしょう。そのときこそ 生活支援サービス事業者が 豊かな高齢社会の真の担い手になるときです。

この事業のすばらしさを忘れず 新しい一年を意義あるものにしていきましょう。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

  • URLをコピーしました!
目次