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政官民すべてが国民的議論に参加を

2012年9月号

さきごろ 2012年版の『厚生労働白書』が公表されました。
第1部は 白書そのものの副題ともなっている「社会保・これからの課題等につ いて 国際比較・意識調査結果や社会を考える論理・哲学等も紹介しながら 社会問題への関心が形成される時期にある学生等の若者世代も読者と想定して 可能な限りわかりやすく説明している」としています。

濱口桂一郎労働政策研究・研修機構統括研究員は「これはもう そこらの凡百のろくでもない社会保障論もどきをちらりとでも読んでる暇があったら これを教科書として熟読玩味した方が百万倍役に立つというものになっています」とまで絶賛しています。
また 「この白書さえ書き終えることができたら 残りの人生 どんな惨めなものになってもかまわない」 という覚悟で取り組んだ若手官僚もいるようです。

たしかに 経済学の理論は言うに及ばず マイケル・サンデル ハーバード大学教授の「白熱教室」を援用し 「果たして『善き』社会とは何だろうか」「では 果たして多くの人が幸せを実感しているのだろうか」という哲学的・倫理的投げかけには情熱さえ感じます。

一方 鈴木亘学習院大学経済学部教授は「劣化著しい厚生労働白書」というタイトルのブログで「とりわけ 年金に関しての記述は 史上最悪のレベルと言っても良いでしょう」と手厳しくコメントしています。
年金の「積立方式移行」論者である同氏からは「厚生労働省と『年金ムラ』が垂れ流す間違った『神話』」 と映るのでしょう。

社会保障や年金は「市民は 合理的に行動する結果 日常的にはさほど必要度の高くない公共政策には無知になる」(権丈善一慶應大学商学部教授)という「合理的無知」に陥りやすい問題です。
しかし 今ここでわれわれが目を背けてしまうことは許されないほど緊急性と重要性は高まっています。

学者や研究者には ぜひわれわれ市民にも届くような形で 説明・提案・論争を行ってもらいたいと考えます。
また 政治家には小手先や党利党略にとらわれることなく 専門家の理論に裏打ちされたビジョンを掲げ 徹底的に政策論争を行う使命があります。
白書にあるように「国民一人ひとりが 社会の成り立ちや社会保障の機能等について正しく理解した上で 改革の必要性 その内容のメリット・デメリット また改革を行わずに先送りすること の影響について 自ら考え 身近な人たちと話し合い さらに国民的議論に主体的に参加 することが必要」でなのです。