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月刊コラム

2005年3月号

2005年3月号

ウエルビーコラム 2005年3月号

心ない医師の言動
共通の視点や言葉をともにする努力を

昨年から「医療情報を映す鏡研究会」「(委員長:群馬大学附属病院医療情報部教授酒巻哲夫氏)に委員として参画しています。研究会については去る3月4日のNHKニュース「おはよう日本」でも紹介されました。

この研究会は 医療を外側から観て評価の軸を作ろうとい趣旨で発足したものです。私は介護と患者=顧客の視点から 求められる医療情報をどう提供したらいいか 微力ながら役に立ちたいという思いでお引き受けしています。

その中で 1人の女性の委員が話されたご自分の体験が 強く印象に残っています。

ある有名な病院で診察を受けたときのことです。担当の医師から診察を終えるや否や「あなたは癌です」「(忙しいのでスケジュールを組むため)いつ手術しますかこの場で決めてください」さらには「私(担当医)に対する質問は3つまでにしてください」 と告げられたそうです。

この方は「歩道橋から飛び降りようか」と思ったそうです。 しかし 通りかかった子どもを見てわが子を思い出し「死んではいけない」と考え直したそうです。その後セカンドオピニオンを求めるため 手術は断り 他の医師の診察を受けた結果「乳腺症」だと判明し 事なきを得たそうです。

診療室という密室で 専門家から投げつけられた信じられないような言葉。 「情報の非対称性」といった難しい言葉を持ち出すまでもなく 人としてとるべき道から 大きく外れたものといわざるをえない医師の言動です。

このような話を聞くたびに「医師と患者の信頼関係」や「医療と福祉の連携」という言葉が うつろに響くような気がします。しかし この研究会に参加されているような外部の声を聞こうと努力している医師や患者・利用者と正面から向き合って在宅医療に取り組んでいる医師も決して少なくないのも事実です。

人間としてまた人と関わるものとして共通の言葉通じる医療関係者を一人でも多く見つける努力は欠かせないものでしょう。また このような顧客を置き去りにした態度は「他山の石」として心に留めておく必要があります。

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