月刊コラム– archive –
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2022年12月号
誰が意思決定を行うのか!? 審議会は本来の役割を果たせ 現在、社会保障審議会介護保険部会では2024年度の介護保険制度見直し向けて急ピッチで審議が行われ、「かかりつけ医機能の制度整備」については社会保障審議会医療部会や第8次医療計画に関する検討... -
2022年11月号
要素還元主義的分析で課題は解決できるか!?厚生労働白書を読んで 厚生労働省が先ごろ公表した『2022年版厚生労働白書』のテーマは「社会保障を支える人材の確保」です。現役世代が急速に減少する人口構造の変化を受け、社会保障を支える各職種の人材確保... -
2022年10月号
Fax不要の真の意義は!? 顧客価値視点がなければ凋落は必至 当社は、2006年4月からスタートした「介護サービス情報の公表制度」の調査機関を制度創設時から務めています。 鳴り物入りで誕生したこの仕組みも、今では6割を超える都道府県・政令指定都市は... -
2022年9月号
格差拡大は資本主義の宿命!? 稲盛哲学が称えられ続けることの意味 駆け出しの編集者だった40数年前、創業社長の生の声を集めた大型書籍の担当を任されました。 錚々たる経営者の肉声に接するというたいへん贅沢な環境にあったのですが、当時は、正直ピン... -
2022年8月号
ヘルスケアを俯瞰するための4冊 ピケティ、シラー、メイヤロフそしてハイデガー 医療や介護の現場に関わっている方々は、夏休みといっても長期間の取得は難しいかもしれませんが、コロナ感染の拡大を受けて旅行や帰省をあきらめ涼しい室内で読書三昧という... -
2022年7月号
大谷翔平選手が介護事業を救う!? 業界に必要なフライボール革命 今シーズンのメジャーリーグ(MLB)も大谷翔平選手の投打にわたる活躍で目が離せませんが、大谷選手以外にもホームラン数、飛距離を飛躍的に伸ばしているプレーヤーが多数います。 下のグ... -
2022年6月号
「日銀子会社」発言を笑えないわけ 未来に続く社会保障こそ希望 政府が昨日(5/31)公表した2022年度の「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太方針)の原案に、これまで2025年度を「堅持」とすると明記されてきた地方の基礎的財政収支(プライマリーバラ... -
2022年5月号
人員基準緩和の可否を問う事業公募開始 エビデンスベースの公正な議論を 【実証のスケジュール】 厚生労働省による、テクノロジーやデータを活用した生産性向上に関する実証事業の公募が開始されました。 「令和4年度介護ロボット等による生産性向上の取... -
2022年4月号
医療・介護の生産性論議の核心とは 公的価格評価検討委員会の議論から このコラムでも何度か取り上げている岸田文雄首相の「新しい資本主義」について、医療改革の視点から、二木立・日本福祉大学名誉教授が以下のような解説を行っています(「二木教授の... -
2022年3月号
違いを認め合う土壌を耕す 政治的疎外のもたらすリスク 日本生産性本部は、企業経営者や学識者などが日本の諸課題を議論する「令和国民会議」、通称「令和臨調」を発足させると発表しました。 2月28日、共同代表に就任する日本生産性本部の茂木友三郎会長... -
2022年2月号
人員基準の緩和議論は千載一遇 思い込みを排し現実を評価・分析 日本経済新聞の1面の「1人で4人介護可能に 政府、生産性向上へ規制緩和検討」(12/21)という見出しは、大きなハレーションを引き起こしました。 反対論には 「ICT・介護ロボット等の活用が... -
2022年1月号
ケアする存在としての人間が創り出す社会へ 私たちは「関係」の中に存在している 新年あけましておめでとうございます。 今年の年賀状に、カルロ・ロヴェッリの(Carlo Rovelli)『世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論』(Helgoland)中の、...