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市民参加による新しい合意形成を(2024年11月)
市民参加による新しい合意形成を専門家任せではなく当事者がプレイヤーに 昨年末、「中央社会保険医療協議会(中医協)について考えよう~なぜ患者・市民の参画が必要なのか』という勉強会が開催されました(患者目線で革新的医療政策実現を目指すパートナ... -
働く意欲をそぐ在職老齢年金制度は見直しを(2024年10月)
働く意欲をそぐ在職老齢年金制度は見直しを人生100年時代の年金制度を構築 米国の求人サイト「インディード」のページに投稿された、職業人生の段階を示す図が大きな波紋を呼んだという記事を目にしました(9月30日付日本経済新聞朝刊)。21~25歳は「模索... -
生活インフラの強みを活かす(2024年9月)
生活インフラの強みを活かす地域に支えられた事業価値こそ最大の資産 「倒産後に事業再生を選べない『あきらめ型』倒産が増えている」とショッキングな報道がありました(8/9付け日本経済新聞)。2024年上半期に私的整理や民事再生手続きを経ず破産に至っ... -
資産を使わない高齢者(2024年8月)
資産を使わない高齢者DIE WITH ZERO になれない社会 今年の10月、東京の西麻布に、地下1階、地上36階建て、400室の豪華な有料老人ホームが開業します。75歳で1LDKに1人で入居する場合、一時金は約1億5000万円、共益費とサービス料が月額25万円ほど、130平... -
通所介護事業所でのオンライン診療実現を(2024年7月)
通所介護事業所でのオンライン診療実現を郵便局での実証実験に高評価 政府の規制改革実施計画では、健康・医療・介護分野のデジタルヘルスの推進事項として、身近な場所でのオンライン診療の更なる活用・普及が真っ先に掲げられています。すでに居宅と同様... -
医療・介護の長期展望から見えるもの(2024年6月)
医療・介護の長期展望から見えるものどんなシナリオにも対応できるレジリエンスが不可欠 先月には、財務省の春の建議が提示され、今月の「骨太の方針」の策定に向けて議論が加速しています。4月の経済財政諮問会議では、内閣府から「中長期的に持続可能な... -
日本の介護サービスを国際規格に!(2024年5月)
日本の介護サービスを国際規格に!尊敬される国家として外交・安全保障上のメリットも 先月、「介護の国際規格、25年にも創設 日本基準の反映めざす」という見出しで、国際標準化機構(ISO)が、2025年にも介護サービスの質や安全性に関する基準をつくると... -
介護の社会化が社会を救う!(2024年4月)
介護の社会化が社会を救う!9兆円の経済損失、女性の介護負担増を解消 今日から新年度が始まりました。介護保険サービスは、医療系サービスを除き、新報酬が適用されます。2024年度介護報酬改定の最大のショックが、訪問介護の基本報酬引き下げです。今後... -
負担の議論を避ける政治に未来を託せるか!?(2024年3月号)
負担の議論を避ける政治に未来を託せるか!?出生数50万人割れに直面する日本 先月末、また人口動態に関する厳しい状況が明らかになりました。厚生労働省が発表した「人口動態統計」によると、2023年の出生数(外国人含む速報値)は75万8631人で、前年から... -
「なりわい」の再建に必要な国民的議論(2024年2月号)
「なりわい」の再建に必要な国民的議論能登半島地震から見えるもの 先月初旬、民間有識者でつくる「人口戦略会議」が、「人口ビジョン2100」を発表しました。2100年には、わが国の人口は半減し、6300万人程度になると見込まれています。同会議は、少子化対... -
年頭に思う(2024年1月号)
私たちは一つの生命体です 衝撃の元旦となりました。東日本大震災に遭遇したときには、このコラムに「言葉を失う」と記しています。再び同じ思いを年の初めに感じるなどとは、思いもしませんでした。 今年の年賀状には、次のような経営学者ピーター・セン... -
「技能実習」から「育成就労」へ(2023年12月号)
「技能実習」から「育成就労」へ外国人人材は集まるか!? 先月末、政府の「技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議」が、技能実習に代わる新制度「育成就労」(仮称)の創設を盛り込んだ最終報告書を取りまとめました。外国人の技能実習...