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月刊コラム

2010年5月号

2010年5月号

ウエルビーコラム 2010年5月号

国民に夢と希望を与えてこそ政治主導
「在宅優先 施設は補完」の実現を

1日 長妻昭厚生労働大臣は 6月に策定予定している「介護ビジョン」では 自宅への訪問介護サービスなど在宅型の介護により重点を置く考えを表明しました。
同ビジョンでは 数値目標明記も検討し 在宅型の普及のため サービスに対する財政的支援など「テコ入れも行いたい」とも述べています。

前政権においても「5つの安心プラン」や「安心と希望の介護ビジョン」といった社会保障・介護の基本となる理念が提唱されてきました。
なかでも「社会保障国民会議」の提起は画期的ともいえる内容で 財源問題にも踏み込んだ上で 既存の「低負担・低福祉」路線を乗り越える「望ましい社会保障の在り方」に言及するものでした。

6月の「新・介護ビジョン」が厚労相のいうように「在宅シフト」を明確にするものであれば喜ばしい内容といえますが 党利や政局をにらんだリップサービスであるなら 国民の期待を裏切るものといえます。
先月のコラムでも述べたように 国民生活の安心・安全は超党派で 中長期的視点で担保されるべきものです。

4月26日には「地域包括ケア研究会」の報告書が公表されました。
同報告書では「在宅優先 施設は補完」という基本原則を掲げています。
高齢化に対応するためには 個々の施設や住宅での対応ではなく 地域で 医療・介護・福祉・生活サービスを一体的に提供して要介護高齢者を支える「地域包括ケアシステム」の構築が必要としています。
提言では 在宅サービスの抜本的拡充に加え「施設は一元化し最終的には住宅として位置付ける」という方向性も示しています。

この研究会も前政権時代から引きつづき行われていたものです。
これまでの議論の積み重ねを無にするのではなく 国民の福利という観点から 夢や希望の持てるビジョンを示すことこそが「政治主導」の本旨であると思います。

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