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月刊コラム

2010年10月号

2010年10月号

ウエルビーコラム 2010年10月号

日本の介護経験がアジアに貢献
タイで見えてきたわが国の進む道

9月2日から6日間 タイ王国保健省(MOPH)と独立行政法人国際協力機構(JICA)の計らいによって 「タイ・コミュニティにおける高齢者向け保健福祉・医療サービスの統合型モデル形成プロジェクト」 (CTOP: Project on the Development of a Community Based Integrated Health Care and Social Welfare Services Model for Thai Older Persons)の視察を行ってきました。

この"CTOP"というプロジェクトは JICAがタイの高齢者対策・保健医療福祉の整備のために実施している事業です。日本でいえば厚生労働省に相当するタイの保健省と「社会開発・人間の安全保障省」(MOSDHS)の両省と協力して 2007年度から2011年度までの期間モデル事業を タイの各地で行っています。
今回 私は 首都バンコクの北に位置する"NonThaburi"(ノンタブリ)という県で 自治体運営の老人ホームと在宅でのケアの実態を見てきました。

たくさんの気づきや感想を覚えましたが とりわけ日本との違いを強く感じたのは 地域コミュニティについてです。
日本でも30~40年前には見られたような 地域での関係性が しっかり存在していました。
そのうえ 元来仏教文化の根付いた国であるため「喜捨」の精神が 国民の間に浸透しています。 老人ホームの運営費の半分は"Donation"(寄付)で賄われています。
また 在宅ケアは 地域の保健ボランティアが担っています。

これからのタイの高齢化は 日本を上回るスピードで進展すると予測されていますが  地域資源や専門家が不足していることが課題となっています。
しかし コミュニティの中で 助け合いや見守りが自然な形で行われている現状を大切にしながらシステムを構築していけば より国情にあった高齢化対策が実施できるのではないかと感じます。

先月のこのコラムで 弊社が取り組んでいるコミュニティ再生プロジェクトをご紹介しました。 これは 日本がいったん失った地域の紐帯を再構築しなければ 安全や安心そして豊かさを求めることなどできないという認識からスタートした事業です。
この経験を タイをはじめアジアの諸国に伝えていくことが わが国が成長し尊敬される国家となるための大きな要素であることを改めて感じさせられました。

株式会社ウエルビー 
代表取締役 青木正人

○タイの高齢化は日本の30~40年遅れ

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