2011年11月号

ウエルビーコラム 2011年11月号

医療介護の連携を「お題目」で終わらせない
真の「利用者中心」「患者中心」を

3週間ほど前に 受診をして以来 病院通いにいささか辟易しています。
とくに この9日間に3つの病院・クリニックで5つの診療科を計6回受診しました。 しかも 血液検査とエコー・CT・MRIを2度ずつ行い それぞれの診療科で同じ質問に同じように答え 15時間以上時間を取られています。

「病診連携」「病病連携」が進んだといわれるこの頃ですが 患者の立場からすれば 素直にうなずけないのも事実です。
なにより「患者中心の医療」が果たして理解されているのかが疑問です。
圧倒的に情報や知識の不足する患者=顧客は 肉体的にも精神的にも不安や疲労が高じてきているにもかかわらず顧みられとは言えません。

ある看護の専門家が「日本では 医療や介護で『連携』という言葉が使われているが本当は『連帯』が必要だ」と力説されていました。
「『連帯』とは単なる『連携』ではなく そこに『責任』が生じる関係」だということです。

今回私が感じたのは「寄る辺なさ」です。
誰に頼ればいいのか 誰が責任を持って 今後の治療や生活の見通しを示してくれるのかが全くわからないのが現実です。

医療報酬と介護報酬のダブル改定を控え 大きなテーマが「医療と介護の連携」です。
去る10月21日には はじめて中央社会保険医療協議会と介護給付費分科会との打ち合わせ会が開催されました。
この試み自体の意義は大きいとは思いますが 何かを決定する機関ではありません。
「顔合わせ会」「懇親会」と揶揄されても仕方がないといえます。
「最初で最後」と委員自らの発言も漏れ聞こえます。

たやすい課題でないことは承知していますが 委員となった有識者には「責任」の二文字がついて回るのは当然です。
業界や立場・個人的な想いだけを代弁する「言いっぱなし」 では 縦割りの弊害を打破するどころか 協議会や分科会そのものがかえって敷居を高くするという弊害を生み出しかねません。

使命感を高く「誰の利益のために」という基本の「き」を今一度振り返って この課題に取り組んでいただきたいと切に願うものです。

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