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月刊コラム

2014年3月号

2014年3月号

ウエルビーコラム 2014年3月号

規制改革を阻む事業者
薬宅配はOKでも処方箋の送信はNG

医療・介護の在宅シフトを追い風に 周辺サービスにも新しい動きが始まっています。
私も 先日ドラッグストア向けの専門誌から 地域包括ケアとドラッグストアというテーマで取材を受けたばかりですが 日本経済新聞(3月2日付け)によると ドラッグストアが「薬の宅配」に注力しているということです。
ウエルシアホールディングスやマツモトキヨシホールディングス・スギホールディングスなどがこぞって店舗や宅配拠点を増やしています。
薬だけでなく 生活雑貨や食品も一緒に届けるサービスも検討しているようです。

利用者の立場からすると たいへん便利なサービスであり 今後確実に拡大するものと思われます。
さらには スマートフォンなどで撮影した処方箋の画像をFAX送信できる無料のサービスも開始されました。
全国約5万軒の調剤薬局を現在地や住所から検索することもできます。
希望の薬局へ処方箋の画像を送信しておけば 利用者は希望時間に薬局に行って 処方箋の原本を提示することでお薬を受け取ることができます。
薬局での待ち時間が短縮されるうえに ユーザーは送信するたびにポイントも獲得できる仕組みです。

とても合理的な新サービスだという印象を受けたのですが こちらのほうはネット上でも否定的な意見が少なくありません。
「窓口での混乱や患者への迷惑が生じる懸念が生じる」「個人情報の取り扱いについての「疑念がある」などといったものです。

主に 薬剤師(団体)からの反発が多いようです。
このサービスを実施しているケンコーコムに対する拒否反応もあるようです。
大衆薬のネット通販問題の矢面に立ったのが同社だったからでしょう。

昨年ブログで 大田弘子政策研究大学院大学教授の「規制改革を阻むものは さまざまな衣をまとった『それぞれの事情』である。…『それぞれの事情』のなかでもっとも強いのは『競争したくない』という事業者側の意識だろう」という言葉を引用しました。
規制改革の最大の「抵抗勢力」は 役所や行政ではなく事業者自身なのです。
そのことを意識できないと 国民・生活者からそっぽを向かれるのも事業者自身です。

株式会社ウエルビー 
代表取締役 青木正人

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