2014年2月号
ウエルビーコラム 2014年2月号
囚われない発想と事業行動を
STAP細胞と高齢者信託管理の共通点
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが作り出した「STAP細胞」が大きな反響を呼んでいます。
専門家も驚く成果を生んだ背景には「『先入観のない柔軟な発想』と『若手を抜てきする理研の風土』という2つの『型破り』」があった」という報道がありました(1月31日付日本経済新聞
)。
「役割が決まった細胞が若返って受精卵のようになることは絶対にない」という先入観にとらわれない小保方さんの発想が抜きんでていたことが第一ですが 独創性のある若手を見いだし自由に研究させた風土は不可欠だったのでしょう。
高齢化に対応したサービスや商品の中にもユニークなものが少しずつ増えていました。
注目される金融商品のひとつに ほがらか信託株式会社(東京都千代田区)
の「らくらく生活管理信託」があります。
この商品は 外出が難しくなった高齢者をサポートするのが狙いで 高齢者の財産を預かって 代わりに電気やガス料金・病院代などの支払い行います。
運用は行いませんが 不動産や株式も管理します。
さらには警備会社と提携し 自宅に取り付けたセンサーで高齢者の安否を確認し 緊急時には自宅に駆けつけてくれます。
今後は現金を宅配するサービスも追加する予定です。
同社の代表取締役は弁護士です。
詐欺や使い込みの被害に遭った高齢者や 相続をきっかけにして深刻な争いに巻き込まれた家族に接するうちに このような事態を根本から予防したいという想いから設立されました。
制度や慣習にとらわれない自由で目的意識の高い思考と行動からしか「地域包括ケア」は生まれてきません。
介護家医療に携わる 事業者自らが「発想」と「行動」を自由に羽ばたたかせることが求められます。
株式会社ウエルビー
代表取締役 青木正人