2003年4月号
2003年4月1日
ウエルビーコラム 2003年4月号
変わる施設 変わる在宅
あなたには「顧客」が見えていますか!?
厚労省 在宅・施設折衷の小型ケア設備を整備
厚生労働省は 介護保険制度に在宅介護と施設介護を折衷した第3のサービスを新設する。2005年度の制度見直しで 自宅の近くで既存の介護施設に準じた介護を提供する小規模ケア付きホームの全国整備を打ち出す。既存サービスでは賄えないきめ細かな需要に対応する。介護保険の対象範囲を広げることで費用のかさむ既存の施設入所者の増加を抑え 介護保険の財政悪化も防ぐ。 …… 50人規模が一般的な特養とは異なり10人程度と家庭に近い環境とする。…… 新サービスの介護報酬は 現在の在宅と施設の中間になる見通し。家賃や光熱費部分は在宅サービスと同様に利用者の自己負担とする。特養より費用負担は重い。新サービスは社会福祉法人などのほか民間企業の参入も認める方向だが 運営状態に対する監査は在宅サービスより厳しくする」<日本経済新聞2003年4月7日>
ここにきて 05年度に迫った介護保険制度見直しに向けて 厚生労働省が精力的に活動・発言を行っています。第2ステージに向かって確実に変化があらわれています。「施設・在宅二元論の克服」を命題に 新たなカテゴリーが創設されることは間違いありません。この新たなカテゴリー「第3のサービス」は 厚生労働省が発想したものではありません。民間の事業者が 顧客と向き合うことによって作り上げてきたサービスです。報酬の改定に振り回されることなく「顧客の生活を支える」という 介護サービスの原点を忘れてはいけません。
株式会社ウエルビー
代表取締役 青木正人