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月刊コラム

2010年7月号

2010年7月号

ウエルビーコラム 2010年7月号

W杯に見るプロの姿勢
参院選でも毅然として正直な論争を

FIFAワールドカップ南アフリカ大会は サムライジャパンの活躍が大きな感動を呼びました。残念ながら準々決勝には進めませんでしたが まだ残っている日本人がいます。
国際主審の西村雄一さんです。

西村さんは  オフィス機器の営業マンと掛け持ちでJリーグの審判をしていましたが 2004年にプロ審判となりました。ビジネスマン時代の彼は 実は弊社の担当営業マンでした。
大会初日のウルグアイ・フランス戦で主審を務め  ウルグアイ選手の危険行為にレッドカードを出すなど 毅然としたジャッジぶりはまさにプロ。国際的にも高く評価されたことは わがことのようにうれしく思いました。

「毅然とした」といえば プロの政党・政治家にも 来る参議院議員選挙において そうした姿勢で臨んでもらいたいと思います。
増税が争点となったのは 一歩前進といえますが 消費税と社会保障との関係など あいまいなままの議論では われわれ国民が判断しようにもできません。

権丈善一慶應義塾大学商学部教授は
「社会保障にかかわる人たちは 3つの立場のうち いずれにつくかの選択を迫られる。社会保障に使途を限定した租税・社会保険料の負担増を言う第1の立場を支持するか。社会保障のためといえども負担増は許せず 政府の無駄を削除して財源を確保すると言い切る第2の立場を応援するか。それとも再分配は成長の足かせになると見て 成長重視の視点から社会保障を最小限にとどめる第3の立場を支持するかである」
と述べています。

2010年7月3日の「週刊東洋経済」は
「もう一つ今後の争点となるのが 消費税率の上げ幅だ。首相は5%アップを一つの目途としたが 財政運営戦略の目標達成には20年度までに8%アップが必要。さらに菅首相の掲げる社会保障強化には 社会保障国民会議が「消費税率換算で5%の追加財源が必要(25年度時)」と08年11月に最終報告しており すべて足せば18%。この数字だけが独り歩きすれば世論の反発は必至だ。菅政権には国民に正直に負担増の意味と意義を訴えていくことが求められる」
としています。

圧倒的に専門的な情報の少ない国民に対しては 批判を恐れず ごまかすことなく 正直な情報をアナウンスし これからのわが国の方向性を 毅然と問うてもらいたいと願います。

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